AWS における WordPress のデプロイ:Lightsail と EC2 の選択と実践

2025年10月7日

Lightsail と EC2 の選び方と移行パターン

AWS では、LightsailEC2 のいずれも仮想サーバを提供しますが、目的や規模に応じて選択基準が異なります。
本記事では、両者の特性、代表的な構成例、Terraform によるコード例、そして移行の流れを解説します。

どちらを選ぶべきか

Lightsail(シンプル・省運用)

  • OS、ミドルウェア、アプリケーションをまとめた統合イメージが用意されており、数分で環境を立ち上げ可能。
  • 固定帯域・月額課金制でコストを予測しやすい。
  • 管理コンソールで完結する操作性が高く、小規模チームや MVP 開発に適している。
  • 一方で、カスタマイズ性や拡張性は限定的

EC2(柔軟・拡張志向)

  • OS、Web サーバ、アプリケーション、DB などを自由に構成可能
  • VPC / ALB / Auto Scaling / IAM / CloudWatch など、他の AWS サービスと密に統合できる。
  • 中〜大規模システム、セキュリティ要件や可用性が重視されるプロジェクトに最適。
  • ただし、運用・保守の負担は高め

代表的なアーキテクチャ構成

  1. 単一インスタンス構成

    • EC2(Nginx + PHP-FPM + DB)
    • 開発・検証環境や小規模サイト向け。
  2. 三層構成

    • EC2(Web)+ RDS(DB)+ S3 / CloudFront(静的アセット配信)
    • 一般的な WordPress や業務系 Web システムで採用される構成。
  3. スケーラブル構成

    • ALB + Auto Scaling Group(EC2)+ RDS Multi-AZ + S3 + ElastiCache
    • 高トラフィック対応、冗長構成、セッション共有を考慮した設計。

Terraform による EC2 デプロイ例(抜粋)

resource "aws_instance" "wp" {
  ami           = "ami-xxxxxxxx"
  instance_type = "t3.small"
  # user_data 内で Nginx / PHP / WordPress を自動セットアップ
}

インフラをコード化(IaC)することで、再現性・可搬性の高い環境構築が可能になります。
チーム開発では GitOps や CI/CD パイプライン と組み合わせることで、安定したリリース運用が実現できます。

Lightsail から EC2 / RDS への移行ステップ

  1. データエクスポート

    • wp-cli や WordPress 用の移行プラグインを利用し、DB をエクスポート。
  2. データベース移行

    • エクスポートしたデータを RDS にインポート。
  3. アプリケーション移設

    • EC2 上に WordPress / PHP / Nginx を構築し、RDS へ接続設定を変更。
    • wp-config.php の接続情報を更新。
  4. メディアファイルのホスティング

    • 画像・動画などの静的ファイルを S3 に配置し、CloudFront で配信。
  5. DNS 切り替え・ロールバック対応

    • Route 53 などで新環境のドメインを指すよう設定し、問題発生時に即座に戻せるよう冗長設計。

まとめ

  • Lightsail:スピード重視・簡易運用に最適。
  • EC2:拡張性・統合性を求める場合に選択。
  • 規模拡大に合わせて Lightsail → EC2 / RDS へシームレスに移行できる設計を意識することで、将来的な運用コストを最小化できます。

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